ヒドコート・マナー・ガーデン Hidcote Manor Garden はシシングハースト・ガーデンに影響を与えた
近代庭園の最初の例で、革新的な創意に満ちている。
イチイやレンガの壁で仕切られた異なった性格の花の部屋が連なっていて、
美術館の展示室から展示室へと巡るように、訪れる人に期待を抱かせ、
ちょっと迷宮を歩くような気分にさせられる。





パリで生まれ、フランスで育ったアメリカ人のローレンス・ジョンストンはケンブリッジ大学に留学し、
卒業後、母と共に1907年にヒドコート・マナーに移り住んだ。
当初マナー・ハウスには庭は何もなかったが、ローレンスは折から盛んだったアーツ&クラフト運動に刺激され、
当時有名だったガーデン・デザイナーのジーキルなどの影響を受けつつ独学で造園を学び、
1910年ごろには庭のレイアウトが決められ、1920年ごろには12名のフルタイムの庭師が働くようになった。





ヒドコート・ガーデンのエントランスにある看板に”ROOMS”とあるように、この庭園の特色は多くの部屋があるということである。
刈り込まれたイチイの高い生垣で部屋は仕切られ、ホワイトガーデン、コテージガーデン、レッド・ボーダーなどの
異なる色彩と性格の植物で各部屋毎にまとめられている。





フジを屋根に載せた園芸用具を収容する建物。さすがに大きなガーデンシェッドですね。





マナーハウスの入り口から庭園に入るのだがこのあたりはオールド・ガーデンと呼ばれているから
ジョンストンが最初に手がけた庭ではないだろうか。





メコノプシス・カンブリカ








ピンクのシャクヤク、メコノプシス・カンブルカ、ヴィオラ・コルヌータ。











白に黒目のオリエンタル・ポピーとメコノプシス・カンブリカ。








リーガル・リリー





大きなヒマラヤスギ








小鳥のトピアリーがかわいいホワイトガーデンです。











ガーデンルームはこの先に何があるのだろうと直前まで見せず、部屋に入ったとたんに新しい世界が開く。
庭にサプライズがあれば楽しい。
とはいえ、イチイの成長は早くはないからヒドコートのように高い塀を作るには相当の時間がかかる。
生垣はイチイだけでなく銅葉ブナなどもあり、花壇の低い囲い、ボックス・ヘッジやトピアリーには西洋ツゲが使われる。





それでは「部屋」にはどういう意味があるだろう。
まず秘密の花園に入り込むようなワクワク感があるだろうが、
部屋に入れば外の世界と遮断されることによってその世界に浸ることができる。
次にイチイは葉色が暗いので白っぽい明るい花はいっそう明るく輝いて見え、
高い緑の壁は強風から守りつつ空気の流れを遮断しない。
雑草の種も飛んできにくいだろう。花は明るい方に向くので中心に向かって咲く、というところだろうか。





ホワイト・ガーデンの隣のメープル・ガーデン。











ゲートの先はザ・サークルと呼ばれる円形の芝のスペース





そしてその先はレッド・ボーダーに続く。





赤とパープルの組み合わせは熱く、強く、夏にこそ輝く。





剣葉のコルディリネと黒い葉のカンナ・ブラック・ナイトが存在感。














夏のレッド・ボーダーのカンナ、ダリア、ヘメロカリス。









Hidcote Manor Garden 2

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